テクニカルだけに依存しすぎたFXの失敗について

FX取引は長く続けていくと失敗が結構起こります。
FX取引はテクニカル的に分析してあげ下げを想定するものとファンダメンタルズに着目して売買するもの、さらにその両方をミックスして売買していくなど、様々なやり方がありますが、私が取引をしていて毎回失敗するのは要人発言で急に市場がふらされた時です。
たとえば、直近の例でいいますとユーロドルが堅調に推移して基調は上向きなのにちょっとだけ下げたようなときに、あきらかにテクニカル的にはまだ上向きなので買いから参入した直後に、欧州の要人の発言で金利の低下を視野に入れているといった内容が伝わった途端に日本円で1円近く下げるといったことがありました。
ほとんどのポジションには逆指値をして下げたときのヘッジをするのですが、購入したばかりでいるうちにあっという間に下げに転じてしまい、やっとのことで損切りをしましたが、大きな痛手になったというような経験をしています。
テクニカル的な上下の動きはあくまで過去のデータに照らし合わせて可能性の蓋然性を数値化してみているだけですから、人為的な発言や情報がもたらされたときにはまったく異なる動きになることが考えられることも十分に考慮しておかなくてはならないと痛感させられた次第です。
しかしこうした要人発言や突発的な事件、事故などの情報は事前に察知できるものではないので、とにかく個人投資家にできることは逆指値をおいて、まさかの損失がでても軽微に済むようにすることを心がけるしかありません。
これが唯一身を守る手段であろうと思います。
また、思い込みも大きな失敗につながります。
直近の失敗談でいいますと、ドル円が99円80銭まで来て、上値を二回試しにいったときに、今度こそ100円を突破するとおもい、かなり高いところで買い増しをしましたが、見事に予想は裏切られ、結局98円台まで下落することとなってしまいました。
もちろんこちらもロスカットで事なきを得ていますが、やはり市場全体が一方向を向いていてみなが同じことを考えているときというのが一番危ないもので、常に逆さまのことも想定しておく必要があることを痛感させられています。
市場は自分が中心に動かしているものではなく、あくまで大きな流れのなかに身をおいているだけですから、流れの方向性を認識しておくと共に、自分で想定していることと逆さまのことが起きたらどうなるかについても常に認識しておく必要があるということです。
また、事前に想定できる要人発言がでるような会議や指標の発表については事前に十分注意して、危ないと思うときにはポジションを持たないようにすることも必要です。
思い込みとテクニカル的なことだけで安易にポジションをもっているとまったく想定外の動きになることが多いのも事実です。
こうした部分もやはり思い込みの一部ではないかと思っています。
為替の場合には実需の売買以外はかならず買いがはいればどこかで売りがでる、そのバランスで価格が成り立っていますから未来永劫に買いだけ進むということはありえません。
かならず沢山購入した層は売りで向かってくることがありますので、いつでも逆さまのことを考えておく習慣をつけることが肝要です。
FXの成功例と失敗例はこちらもご覧ください。
http://www.abdelhalimhafiz.com/

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